私が生み出す染色作品はすべて一点物。 合成繊維を使わない服飾工芸などの作品は、同型のものであっても、一つとして同じ色のものはありません。
「作品づくりは、素材探しから始まります」、用いる素材は、麻と綿、絹のみ。 厳選した素材を、柿渋、草木、ロウケツ染めで仕上げていきます。素材と語らいながら、どのように加工すれば、もっとも素材が引き立つかを考えながら制作している時が一番楽しいです。
「面白がる」ためには、「面白い」と感じる対象(他人や他人の作品など)を理解する努力を惜しまないことが大切です。
「人を笑わせることは、自身の中で、上質の笑いの裾野を広げること」「面白いことを、丁寧に確認し続けていきたい」と思います。
斬新な作品創りに打ち込んでいる瞬間も、和やかに会話をしている瞬間も、ともに「面白さ」を他人と共有していきたい。作品を手に取る楽しみに加えて、一所懸命に作品を語ってくれる作者と、時間と空間とを共有できる場所。それが、「Atelier想い」なのです。創作や作品展示だけの場ではなく、ゆったりと語らって時間を過ごせるサロンにしていきたいのです。